メモ帳@未完成

ふと考えたことに関してのメモとして

問:なぜ嘘をついてはいけないのか

答:コスパが悪いから 

 

近頃はブーム(?)が去ったためか朝のニュースで耳にしなくなりましたが、

少し前に大きな会社による『粉飾決算』『品質偽装』『虚偽データ』というワードから

『日本品質の危機』『安全神話の崩壊』『隠蔽文化』なんて言われていました。

そこから波及して、なぜ嘘をついてはいけないのか考えた。

 

"なぜ嘘をついてはいけないのか"

 

考えると言いながらまずはGoogleで検索。

ほとんどの物事は先人がすでに考えてくれているものなので、

後人は素直にまずは検索するのが良いのです。Googleはだいたい答えてくれます。

 

信用・信頼から考える話や倫理観、聖書を引用したような記事

TogetterやYahoo!知恵袋などさまざまながヒットしましたが、

最終的に自分の中ではこのように決着がつきました。

 

"なぜ嘘をついてはいけないのか"

 ⇒ 嘘をつくのはコスパが悪いから

 

私はちょうど30歳なのでこんな風に書くと

 『コスパコスパって、いかにもゆとり世代といった回答』

 みたいに揶揄、というか呆れられるかもしれない。

 ただ、人に受け取られ易い表現ならこれが間違いないだろうという回答です。

 以下、理由。

 

 

 

 

1.嘘にはコストがかかる

 "嘘"というものを見方を変えて表現したときに、

 "無から有を作りだす行為"と考えて少しだけ納得した。

 誇大に表現すれば"発明・発見"に近いものに感じる

 あるいは"話を盛る"というのもある種の"嘘"なわけだけど

 "簡素、あるいは粗野な物事を彩る行為"と言われれば

 "調理・編集・演技"みたいに感じたりできなくもない。

  

 そのように考えると"実際には起こっていないこと"を

 "実際にそうだったのだ!"と主張する行為は(良いか悪いかは別として)

 なんらかの"パワー(=コスト)"がかかるからすごい。

 

 『芸の肥やし』という言葉がふと思いついた。

 現代だと『芸人の女遊びを肯定的に捉えるワード』という気がするが本来はこのような意味になる。

 男が女を演じる・・・というのもある種の"嘘"と解釈すれば

 恋愛の演技ために、女房の他に愛人も養って芸を磨く

 ということはめちゃくちゃコストがかかっている気がする。

 (不倫や浮気を擁護しているわけではないです。)

  

 ちなみにこの項目自体ではそんなにコスパが悪いとかそういうことは起こらない。

 『浮気なんかも魔が差して1晩だけ』とかならそんなにお金もかからないし、

 『さっき駅でタモリを見かけた』とかどうでも良い嘘なら良心も痛まない。

 ただ、この項目がなければ続く項目も発生しないのだ。

 

 

 

2.嘘の維持にもコストがかかる

 絶対にバレてはいけない嘘をついた場合

 常に嘘の状態を保ち続ける必要が出てくる。

 お小遣いを買い食いにたくさん使ってしまった結果、

 消しゴムを買えなくなってしまった小学生を思い浮かべると

  

 その子の家では文房具もお小遣いから支出することになっています。

 その子は消しゴムを買うことができないので授業中に間違えた板書は修正できず

 グチャグチャっと鉛筆で塗りつぶして訂正することになります。

 消しゴムを買いたくてもお母さんにお小遣いの前借りをすることができません。

 なぜなら前借には正当な理由が必要だからです。

 必要な文房具は自分で買って、余ったら自由に使って良いというルールだったので

 それゆえにお小遣いの前借りの理由を説明することができないからです。

 訂正するために鉛筆で塗りつぶし、消すことができないのでノートの消費も早くなる。

 次のお小遣いまで間に合わなければ理由について問いただされて怒られるし、

 間に合っても不必要に消費した文房具の分だけお小遣いは減ってしまうのです。

  

 この項目で消費するのは金銭的なものだけでなく

 精神的なコストも消費することになるので可哀想だと思う。

 怒られるかもしれないとか、文房具が足りなくなるかもという心配とか。

 

 

 

 

3.嘘の払拭は莫大なコストがかかる

 これに関してはコストがかからない可能性もある。

 その場合はコストをかけても払拭できない(信用を失った)

 という最悪のパターンであることがほとんど。

 前述の小学生がお小遣いの前借りを申し出た場合を思い浮かべて

 

 お母さんから、

  『今後は買い食いができないようにお小遣いの申請制度を導入する』

 と言われてしまいました。

 つまり、文房具など必要なものが出た場合にお金を貰いに行く、ということです。

 さらに、以前のルールに戻すためには

  『次のお小遣いまで家のお手伝いをしっかりして反省すること!』

 と言われてしまいます。

 放課後に友達と遊ぶ時間も減ってしまいました。

 

 この項目で消費するのは金銭的コスト、精神的コストの他に

 友人との接触時間が減らされる

 時間的・人間関係的なコスト・信用も消費するので

 死ぬほどコスパが悪いというのは大人にこそよく分かると思う。

 さらにこの段階になると相手から何かしら埋め合わせ

 求められるのでそれにかかるコストが尋常じゃないのである。

 

 

 

 

 

例外.コスパの良い嘘はつきまくれ

 最初に検索した中に

 『そうは言ってもついて良い嘘というものもある』

 というワードがいくつか出てきた。

 それがつまりコスパの良い嘘ということ。

 お世辞とか社交辞令とかそういうやつ。

 さっきの小学生も毎日

 『お母さん今日もかわいいね』とか『ご飯美味しいね』とか

 ガンガン嘘をついていった方が良いのは想像しやすい。

 

 

 

 

なんとも道徳的じゃない理由と結論になってしまったが

大人になるとこういう考えになるよね・・・と。